スタートアップウィークエンドで学ぶことは何もない


その代わり今自分がどの辺りにいるかわかる。

これはファシリテーターの李さんが最初の説明で言っていた言葉です。印象的な言葉だったのでタイトルに使わせていただきました。

Copyright © 2014 Jackie Yamakawa
starup_weekend_01

3/14〜3/16の2日半に渡って開催された起業イベント「Startup Weekend Tokyo Women」にエンジニア枠で参加してきました。

Startup Weekend は周囲に参加経験者がたくさんいて、「ガチな起業イベント」という評判を常々聞いていたのと、「Women」という文言の強力な魅力に惹き付けれて、半ば無意識のうちに申込ポチったという経緯がありましてね。

今回は、女性にフォーカスしたイベントで、アイディアピッチするのも女性。当然リーダーも女性というルールでした。

普段ぼくは技術系イベントあたりに出没していることが多く、おじさま達と一緒にテクニカルにキャッキャしてることがほとんどだったので、初日会場に入ったときの女性達のキラキラ感といったら、そりゃもう眩しくて目も開けられない程でした。

なぜStartup Weekendに参加したのか

ぼくが参加した目的と言うか、目標と言うか、なんて言うのか。

ぼくがいる会社は「WEBを活用した事業を形にしたい」方(法人も個人も)向けに技術的アドバイスをしたり、実際に開発したりすることを生業にしている会社です。

一言でいってしまえば「システム受託開発」の会社なんですが、「システムを作る」会社じゃなくて、「作ったシステムで収益を上げることを実現する」会社です。だから事業計画から一緒に考えて、必ず収益を上げることを共通目標にしています。

なので、ぼくが今回果たしたかった目標は、リーダーが描いている夢を具現化して、収益を得ることが出来るモデルを構築すること。

結果的に言えば、これには敗戦を喫しました。

Copyright © 2014 Jackie Yamakawa
starup_weekend_03

迷走するチーム

ぼくがJoinしたチームは、「小さい子供をおとなしくさせるために、ただスマートフォンを渡している親を見るけど、これって子供の成長や想像性の広がりを阻害する要因になってはいないか?」という点を問題提起にして「ITを活用してよりよい子供教育が出来ないか?」というアプローチからはじまったチームでした。

チームメンバが固まったあとは、「何を根拠にして、何を作るのか、どうやって収益化するのか」を少しずつ明確にする作業を行い。ある程度の形が見えてきました。ところがそれをひっくり返す事態に陥ります。

今回は、チームで考えたビジネスモデルに対し、既にIT業界でバリバリ結果を出している先達の方々の意見が伺えるチャンスが設けられていたのですが、そのときいただいた指摘をきっかけに、そもそもチームがどこに向かっていたのか、何がしたかったのか、まで見えなくなる事態に発展してしまいました。

誤解なきように言うと、いただいた指摘はもっともな内容でしたし、むしろその指摘をクリア出来ればもっとよりよいものになるだろう、と自分は肯定的に「ありがたいなー」と捉えていました。ところがリーダーは違う風に捉えていたようです。

オレの敗戦

これは後の反省会で本人に直接聞いて知ったことでしたが、そもそも最初のビジネスモデルを固めた時点で自分(リーダー)が実現したいものではなかった、ということでした。

迷走してしまった原因は、指摘によってリーダーが自信喪失してしまったのだと解釈してましたが、実はそこではなく、そもそも最初から違う方向に走っていたということのようでした。

迷走開始したとき、ぼくは「指摘はもっともだけど、振り切って走ってしまっても良いんじゃないか」と伝えました。自分はそれが最善だと信じていたから。

自分の敗戦はここかなと。
リーダーが何を考えているのかわからなかったし、それを引き出すことにも失敗した。

結局のところ、ビジネスモデルを方向転換することになって、自分はあんまり共感してないビジネスモデルの上で走ることになりました。そういう意味での敗戦です。リーダーとメンバーがビジョンを共有しなければ走り続けることが出来ないので。

とはいえ別に後悔はありませんよ。そのとき最善だと考える行動をしたつもりだし。ただ力が及ばなかっただけで。

starup_weekend_02

アウトプットだけが価値

ある意味で勝利もあったかと思ってます。

常々ぼくはアウトプット(成果物)を重要視しています。実際のところ、ビジネスモデルがどうであれ形になったし、リーダーは最後に最高のプレゼンをしてくれた。審査委員の方々からも前向きな指摘をいただけた(ように思ってるだけ?)。

「100万回議論をした仮説」よりも「よくわからないけどプロダクト」の方がずっと価値があると思ってます。結局みんな占い師ではないので、未来予測は不可能です。だってほらノストラダムスでもハズしたじゃないですか。

ぼくはこう思ったッス

Startup Weekend は評判通りのガチ起業イベントでした。実際に起業しようとしているばかりだからみんな本気で行動してる。居心地のいい勉強会に参加して勉強した気になっているより、この2日半で本気で悩んでみるのもいいんじゃないかなと。ビジネスを通して何かを変えたい・成し遂げたいエンジニアなんかは特に。

というわけで冒頭をもう一度な。

スタートアップウィークエンドで学ぶことは何もない、その代わり今自分がどの辺りにいるかわかる。